そば焼酎

そば焼酎は、宮崎県の山々に囲まれた自然豊かな五ヶ瀬地区で生まれました。
日本古来の原料であるそばの味と香りを生かしたすっきりとした飲み口が特徴。
数多くある焼酎の中でも、早くから全国で認められたのは、そば焼酎なのです。

宮崎県・五ヶ瀬は、標高1000メートルを超える山々がそびえ、現在でも豊かな自然環境が残っている場所。
豊富に湧き出る岩清水は、4億3000万年前の地層を通って磨かれたものです。
また、山に囲まれた五ヶ瀬は、寒暖の差も激しいことで知られています。
このような自然環境の中から生まれたのが、そば焼酎です。

そば焼酎の誕生は比較的新しく、1973年。
山間部の特産品であるそばを原料として、独自の技術で造られました。

原料のほのかな甘みと豊かな風味を残しながら、すっきりと軽く、まろやかな口当たりが特徴。
このやさしい飲み口は、焼酎になじみの無かった消費者に受け入られ、すぐに全国的に広まりました。
特に東京・大阪・福岡などの大都市圏を中心にファンが増え、いち早く全国で認められた焼酎の一つでもあります。
現在では、芋・麦・米に並び、本格焼酎の四大主原料の一つとして認知されています。

そば焼酎の飲み方は、様々です。
お湯割りはもちろん、水割りやオン・ザ・ロックでも、そばならではの風味が楽しめます。
そば屋であ、そば湯で割って飲む方法もオススメ。

クセが無いので、どんな料理ともよく合います。
そのため、女性や初心者にもオススメ。

宮崎・五ヶ瀬を発祥としたそば焼酎は、そばの栽培が盛んな全国の地域へと広まっていきました。
そばは、他の穀物に比べてデリケートな原料のため、蔵元では取り扱いや味を決める麹や酵母が快適に活動できる環境作りに細心の注意を払っています。

また、そば焼酎はブレンドを行うことで、より深い味わいの焼酎になります。
そのために重要なのは、調合士（ブレンダー）の存在。

調合士は、テイスティング技術に磨きをかけ、味覚や嗅覚に影響する体調管理にも気を配りながら、何種類もの原酒から最適なものを組み合わせ、消費者のニーズに合うそば焼酎を造り上げています。
そば焼酎はブレンドすることで味わい深くなり、このような努力の積み重ねで多彩なそば焼酎が生み出されているのです。